気になるあの人にインタビュー「先輩はなぜ専門学校に?」
「何この人…講師?」
…
「えっ生徒?」
どう見ても、生徒じゃなさそうだし、でも時折教室を覗くと授業を受けているし…どうして?
4月に入学したばかりのグラフィックデザイン科1年生
山本千尋さんの「?」を解決すべく。
インタビュアー/グラフィックデザイン科1年
山本千尋さん
グラフィックデザイン科3年
大熊 充さんにインタビュー
~先輩に突撃インタビュー~
(山本さん)「お名前を伺ってよろしいですか?」
(大熊さん)「はい。大熊 充(おおくま みつる)です。」
(山本さん)「改めて確認ですが、学生さん…ですか?」
(大熊さん)「はい。グラフィックデザイン科3年生です。」
(山本さん)「…大熊さん…おいくつですか?」
(大熊さん)「7月で39歳になります。」
(山本さん)「え~見えませんね。あっ良い意味でです。いい意味で。」
(大熊さん)「あ、ありがとうございます。」
(山本さん)「大熊さんは、どうしてデザインの専門学校に入学をされたのですか?」
(大熊さん)「自分はデザイン事務所を経営していまして、でもデザインを学んだことがなくて…。ずっとどこかで学びたいなぁという思いがあってですね。大学進学も考えたのですが、専門的な事をしっかり身につけたいと考えてきたので、専門学校への進学を決めました。」
(山本さん)「なぜこのニチデを選んだのですか?」
(大熊さん)「どういう訳か自分の周りにはニチデ出身者が多かったんです。デザイン事務所で働いているスタッフもニチデ卒業だったり、業界で会う人にニチデ出身者が多くてですね。自然とこの学校に来ました。」
(山本さん)「専門学校に入学…不安とかなかったですか?」
(大熊さん)「あ~学費は不安でしたね。親にも相談しました(笑)冗談ですが…。「専門学校に行きたいんだけど」ってね。「えっ何いっているの?」って言われましたね。(笑)
正直な話、今の会社を経営しながら学校に通わなければならなかったので、経営と学業の両立ができるかは本当に不安でしたね。でももう卒業年度に来たし、やってみたら何とかなりました。
(山本さん)「不安はもう無くなったりしたんですか?」
(大熊さん)「そうですね。講師の先生やスタッフの皆さんには、仕事しながら通うことを入学前に相談していましたし、特別扱いではないんですけどね。理解してもらっているだけでも不安は少し無くなりましたね。学生生活が始まってからも随分とサポートしてもらいました。」
(山本さん)「そうなんですね。でももう卒業ですね。今はどんな活動をしたりしているんですか?」
(大熊さん)「少し長くなってしまうかもしれないけど…。自分はグラフィックデザイン科で、ソーシャルデザインを学んでいるんですね。ソーシャルデザインに出会ってから、これからの方向性が決まりました。ソーシャルデザインっていうのは、大きく言えば、地域とか社会の問題や課題をデザインで解決に導くことなんだけど、そこにものすごく可能性と魅力を感じたんです。
(山本さん)「ソーシャルデザインの可能性と魅力ですか?」
(大熊さん)「そう、自分は福岡県うきは市という田舎に暮らして、デザインの仕事もそこでやっています。企業広告とかやってきました。でもデザインのあり方を考え直したときに、地域のためにデザインでできる事を本気で取り組んでいきたいと思いました。今からもう一つの会社を立ち上げようとしているんだけどね。それは地域の問題を解決することをやる会社を立ち上げようとしています。」
(山本さん)「地域の問題・課題…商店街がシャッター街になっているとかそういったことですか?」
(大熊さん)「そうだね。それも大きな課題だと思うんだけどね。自分はおばあちゃん、おじいちゃんたちの生活や暮らし、そこに起こる問題や課題に取り組みたいとおもっています。」
(山本さん)「おじいちゃん、おばあちゃんの生活…具体的にはどういうことですか?」
(大熊さん)「そうだね。うきは市も本当に少子高齢化が進んでいて、全人口の50%近いんです。
将来的には70%とかが高齢者になるんだよね。近い将来、若い人が高齢者を支えるなんてことが難しくなっているんだよね。それが課題だと思っていて、そんな中でも生きづらさを感じない社会をつくりたくてね。具体的に言うとおばあちゃんと僕たち世代、もっと若い世代と共に働ける環境を生み出したいと考えています。
一見、デザインとは関係ない仕事と思われるかもしれませんけど、デザインはビジュアルをつくるだけじゃなく、「思考」とか「考え方」そのものにデザインは活用できるんだよね。
だから自分の中では凄く腑に落ちることなんです。できたら在学中に起業したいと考えていて、今準備中です。」
(山本さん)「凄く難しい問題・課題だと思いますが、これからの社会を考えていくことそのものもデザイン思考は役にたっていくんですね。素敵ですね。大熊さんは小さな頃からデザインをずっと学びたいと考えていたんですか?」
(大熊さん)「10代の時にデザインの勉強をしたかったと思わなかったんです。でも一度社会に出て、強烈に感じたのはデザインをすることや、デザイン思考の重要性、必要性を感じるようになりました。それからデザイン思考ができる人になりたいと考え、その思考をもって経営をすることが大切だと思いました。
自分と同じような年齢の方でも、どんなタイミングでもデザインを学ぶことはできると思いますし、やれると思います。ぜひそう感じている方がいれば、始めて欲しいなぁと思います。」
(山本さん)「いつからでも始められる。デザインを学ぶのに年齢は関係ないってことですね。実際の授業とかはどうですか?」
(大熊さん)「講師の先生は現場で戦っている方たちばかりです。生徒よりも先生との年齢が近いので、先生たちには負けたくないと感じることもあります。(笑)
ここでは先生と生徒ですが、同士でもあり、ライバルでもあり、尊敬できる先輩でもあるんですね。ニチデは、先生たちとの距離が近いので、本当に沢山学べると思います。」
(山本さん)「私たち後輩にむけてこれだけはやっておいた方が良いと思うことはありますか?」
(大熊さん)「そうですね。様々なテクニックを学ぶのは大事だと思います。技術があれば表現できるからね。
だけどそれと同じくらいコミュニケーションが本当に必要だと思います。人と寄り添っていくようなコミュニケ―ションが…。
だから学生時代に人と沢山かかわることを経験してほしいなぁと思います。それは日本だけの話じゃなくてね、海外も同じ。自分は今は必死に英語の勉強をしています。(笑)この勉強は若いうちに始めた方がいいような気がしますね。」
(山本さん)「貴重なお話しをありがとうございました。」
(大熊さん)「山本さんは将来何になりたいと思っているの?」
(山本さん)「そうですね…。表現者です。グラフィックとかイラストとか写真とかこれってことに限定せず、いろいろなモノ作りや表現ができる表現者になりたいですね。」
(大熊さん)「お~面白いですね。頑張ってくださいね。」
インタビュー終了後、2人は
「ヨシダナギ」さんの写真展を観に行くことになり、いざ天神へ
※ヨシダナギさんの写真展は「撮影OK」とのことでしたので、撮影をさせていただきました。
面白いスポットや素敵なデザインを見つけるとすぐにスマフォで写真を撮る2人。
様々な人や様々なモノに触れていくことも勉強ですね。
大熊さんありがとうございました。
山本さんお疲れさまでした。
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