私は「好き」な写真で生きていく。(卒業生インタビュー)

2019年6月10日 ニュース

本日は、日本デザイナー学院九州校/写真科 を10年前に卒業した古川里絵さんにインタビュー。

フリーランスのカメラマンとして活躍する卒業生のレンタルスタジオにお邪魔して様々なご質問にお答えいただきました。

【sera mosso.】
いろんな人が出逢い、集えば【何でもできる】
互いの個性や強みを共有して、新しいカタチを生み出していく【“もっと”を創作】する空間。

古川さんは学生の時にこの屋号を考えて、それを現実にした。ロゴマークなどのデザインは自らが手掛ける。

卒業生のインタビュー~古川里絵さん(フリーランスカメラマン)~

studio  sera mosso (カメラマン・レンタルスペース)代表 古川里絵さん

 

(専門学校になぜ入学を

されたんですか?)

高校では写真部に所属していました。写真が好きで、それを仕事にしたくて、写真科のあるニチデに入学をしました。卒業してもう10年になりますね。

(現在のお仕事は?)

現在の仕事は、フリーのカメラマンをやっています。子どもの撮影や、ウエディング、料理の写真撮影、雑貨の撮影、Webサイトの制作会会社様と提携して、サイトで必要な様々な写真撮影したり、フリーペーパーの撮影などやっています。いろいろとやっていますが、そうですね。その中で言えば、子どもの撮影が多いですかね。撮影以外では、レンタルスペースのイベントの企画、着物の着付けなどもやっています。変わったところでは民泊のDIYもやるんですよ。なんでも屋さんですね。割合は写真が8割、その他が2割ですかね。

■古川さんの撮影した作品

(今までのキャリアはどのようなものですか?)

そうですね。ニチデ在学中2年生の春ごろ、学校からインターンシップの紹介を受けました。福岡中央区にある「広告スタジオ」にいきました。インターン後そのまま就職しましたね。スタジオでは、アシスタントを3年間経験しました。子役の宣材写真とか、料理系の写真を撮影していましたね。この頃から子どもを撮影する機会が多かったですね。当時はアシスタントが私一人でした。思いだすと大変な日々でしたね。(笑)でも本当に様々な経験をさせていただきました。その経験は後の仕事にプラスになっています。

(フリーランスになると決めたのはいつ頃ですか?)

私は20代で独立(フリーランス)することを学生時代から決めていました。それは家族の影響が大きいかもしれません。私の家族はみんな「職人一家」で、母親は今でもハンドメイドの編み物作家をしています。手に職をつけたら独立して働くことを小さい頃からイメージしていましたね。

(フリーランスになることに不安はありませんでしたか?)

不安はありました。でも「何とかなる」とそう感じていましたね。「アシスタント時代の経験を乗り越えたんだから乗り越えられないはずがない!」そう考えていました。広告スタジオを辞めてから、資金をためるために4つのアルバイトを掛け持ちしました。ウエディングのカメラマンを続けながら、アルバイトは着物の着付けをするアルバイトやオープニングスタッフとか、自分がフリーランスとして活動する上で、プラスになることを意識してアルバイトを選びましたね。

(仕事はどのようにしてとっていますか?)

昔は、ネットでは仕事に結びつかなかったのですが、今はSNSやNETで情報を発信し続けていると自然と仕事につながったりしています。撮影経験を積んでいくと更に増えていきますね。

(何を撮影するのが好きですか?)

ニチデに入学をする頃は、雑貨や料理などナチュラル系の撮影をしたくて入学しました。今は、人を撮影することもモノを撮ることも好きですね。例えば、携帯電話をどう撮影するか?常により良く見せるために集中して、いろんな見方をして、どの角度で撮影したら美しいか?とか他の人が見ていない見方をすることが写真撮影の面白さですね。撮影する時は、何かの研究をしている感じです。それがやめられないですね。

(子どもを撮影するときに意識していることは?)

撮影の前にまずは、親しみやすい環境をつくることですね。子どもと仲良くなって、遊んでから撮影をしています。撮影に至るまでの、関わっていく過程がとても大切だと思います。人物はかっこよく撮るより、自然体で撮影をするのが好きです。

(女性カメラマンの利点はありますか?)

有ると思います。私は料理、美容、子ども、ケーキ屋さんなど、女性ならではの視点が欲しいと言われる依頼が多いですね。モデル撮影の際には、髪を整えることなどもありますし、女性ならではのコミュニケーションをとれることも利点だと思います。

(プロカメラマンとアマチュアカメラマンの違いは?)

そうですね。誰もが今やカメラを持ってますしね。機材もよくなってきていますから…。でもライティングをすることなどはプロの技術がどうしても必要になることがあると思います。そして撮影するだけではなく、「飾りつけや演出」も私がやっています。プロとして他の人ができないことをプラスαでしています。撮影のバリエーションなど知識と経験を積んできた分、プロのカメラマンは、様々な表現方法ができると思います。

■古川さん自らが作成した「撮影する時に使用する小道具」

(日本デザイナー学院での思い出は?)

人とのつながりですね。講師の先生や同級生とは今もつながっています。他学科の交流もあったので、いろいろな学科の方たちと今でもつながっていますよ。写真の仕事現場では、「マルチに活躍できる人」の方が、重宝されますよね。文字を入れるスペースをイメージして撮影をしたりしています。デザインを学んだニチデの学びはかなり役立っています。そして、私はチラシ制作もHPも全部自分でやっています。ニチデで学べて良かったと思います。学校生活では、学園祭などの実行委員をしました。答辞も読みましたね。高校のときにはそういうことは全くやらないタイプだったんですが、それまでにしなかった経験を沢山させていただきました。

(最後にメッセージを)

カメラマンになるために特別な才能はいらないと感じています。いろんなモノを見て感性を磨く、「モノ」や「人」とことん会話をする。そして、沢山撮影する経験が必要だと思います。

古川さんのこれからが益々楽しみです。古川さんありがとうございました。

■古川さんの撮影した作品

studio  sera mosso  福岡市中央区平尾1-4-7-306

詳しくはコチラ

■古川さんが卒業したニチデのことをもっと知りたい方

6月16日(日)オープンキャンパス詳細はコチラ

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