卒業生は今 ~僕のママは「グラフィックデザイナー」~
今回のインタビューは、熊本県宇土市でフリーランスのデザイナーをしている橋本典さんのご自宅にお邪魔しました。
「おじゃましまーす。」
「は~い。これどうぞ」
可愛いお子さんが出迎えてくれて飴玉をくれました。3歳の男の子。
はしもと きお君。橋本家の長男です。
橋本さんは子育て真っ最中のママさんデザイナー。専門学校日本デザイナー学院九州校グラフィックデザイン科を卒業して、現在は熊本県宇土市でフリーのデザイナーとして活躍しています。
企業、飲食店や美容室のロゴマーク、パンフレット、名刺などのツールを主に、新聞広告やポスターなど、様々なグラフィックデザインを手掛けています。
▲橋本さんが手掛けたデザインの数々
▲Visio eye wear shop / 眼鏡クロス
▲天草蕎麦処 苓州屋 / 商品ラベル
▲KKT 総合住宅展示場 アンビーハウジングパーク/ ロゴマーク・イメージイラスト
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卒業後はどんなキャリアを積まれましたか?
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(橋本さん)そうですね。卒業後は、学校から紹介していただいたデザイン会社で働き始めました。でも当時は「華やかなデザイン」をしたいという「つくりたい世界」みたいなものもあって…1年くらい働いたかなぁー。若かったんですね(笑)
転職をしました。
23歳になった頃、地元だった熊本市内に帰りました。正直、熊本に帰った当時の私は「デザインの仕事はもう辞めよう」と思っていました。でも熊本の街中でファッション系のフリーマガジンに出会い、その秀でたデザインセンスに一目惚れしました。自分もこんな雑誌(デザイン)をつくりたいなぁーと、デザインを辞めようと思っていたのもつかの間、熊本に帰省してからは、そこで働き始めました。
25歳、2010年にフリーランスとして活動をはじめました。有難いことに「デザインをしてください。」という声をかけていただいたりして、自然にフリーランスになっていきましたね。でも当時は、デザインをするだけではなく、自分がデザインした制作物を持って、営業活動もしました。
その後、結婚もして、主人の仕事の関係で、一度天草に引越しをしました。
主人の仕事は出張が多いので、ほぼワンオペ状態です(笑)
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現在はどうやって仕事をとってくるのですか?
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(橋本さん)今は営業はしていませんね。有難いことに仕事の殆どが紹介ですね。紹介の紹介みたいな感じですね。飲食店や美容室のショップカード、ロゴマーク、カットイラスト、新聞広告、紙媒体を中心とした様々なアートワークをしています。フリーランスなので、確定申告とか、見積書の作成とか、請求書の発送とか、会計処理も全部自分でやらないといけないので…デザインをするだけではなく事務作業もありますね。
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子育てをしながら、デザイナーをするって一日のスケジュールはどんなものですか?
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(橋本さん)そうですね。朝は6時30分に起床しています。起きたら朝ごはんを子供と食べて、その後、保育園に行くバス停までおくります。8時15分から自分の部屋で仕事を始めるようにしています。クライアントの方と打ち合わせがあれば、外出もします。子供が保育園から帰ってくる17時50分、子どもがバスで帰ってくるまでは忙しく作業していますね。子どもが帰宅してからは、夕飯をつくり、一緒にご飯を食べて…本当はもう少ししっかりご飯をつくって食べさせたいのですが…忙しいときは手抜きをしていますね(笑)
9時には寝かしつけますが、それまでは子どもと一緒に過ごしています。9時以降は、どうしても締切に間に合わない時は別ですが、デザインの仕事をすることはありません。子供が同じ空間にいる時には、あんまり仕事をする気持ちにならないんですね(笑)。子どもが寝た後は、家の片付けとか、次の日の準備とかをしています。まだ3歳なので、時には風邪で休む時もありますが…何とかやっています(笑)。
もう少し時間に余裕をもって子育てをしたいと思ったり、自分の時間が欲しいと時もありますが(笑)。
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産後、休んだりしたのですか?
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(橋本さん)う~ん。入院中はさすがに仕事はしていませんが、退院後はすぐにパソコンに向かいました。もちろん仕事量は調整しましたが…。でも赤ちゃんだった頃は一日中、寝ていてくれてましたから、仕事はしやすかったですね。
▲Feliz hair / クリスマスDM
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デザインをする上で心掛けていることは?
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若い頃は少し違いましたが、今はお客さま(クライアント)の喜ぶ顔が本当に嬉しくて、クライアントの方の想いをカタチにしたい!って思いながらデザインをしています。
自分が「こんなデザインがしたい!」と考えていた若い時からしたら少し違いますね。
クライアントの方が喜んでくれる、その会社やお店の成果が出る。今はそれが私のやりがいにつながっていますね。
ニチデでの経験は本当に今に生きています。
文字組とかデザイン的なことはもちろん、その基礎的なベースは今でも生きています。
でもニチデで学んだ事で、もっとも大切だと感じていることは…「人」としての基本的なことです。
在学中は先生方に厳しいことを沢山言われました。社会の厳しさみたいなものを沢山学びました。実は私…高校までは意外と優等生で、先生からも褒められる生徒でした(笑)。
調子にのっていましたね。
だからニチデに入るまで先生に叱られる経験もなかったので、でもそれは今になってみれば、凄く大切なものになりました。この齢になるまで、楽しいことばかりでじゃなくて、本当に沢山の挫折も失敗も経験してきました。
以上でインタビューを終わります。今回は、熊本で「母親」と「デザイナー」というキャリアを積まれている、橋本典さんにお話しを伺いました。お忙しい中、ありがとうございました。お子さんの成長と、橋本さんの活躍を楽しみにしています。
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橋本さんのデザインはコチラ
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